横揺れダンスとは?曲や発祥は誰?小学生に流行る理由も解説!

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「横揺れダンスって結局なに?」――そんな疑問を抱く方が急増しています。SNSで若者を中心に爆発的に広がったこのダンスは、一見ふざけているようで実は奥深い背景があります。使用されている曲、空耳から生まれた「ヤリラフィー」という言葉、そして小学生まで巻き込む流行の構造。さらには、芸人やYouTuberといった有名人の参戦も話題となり、社会現象に近い広がりを見せています。

この記事では、「横揺れダンスとは何か?」という基本から、その発祥や使用曲、ブームのきっかけ、有名人の影響、そしてなぜここまで流行ったのかまで、わかりやすく丁寧に解説します。今さら聞けない“横揺れ”のすべてがここにあります。

1. 横揺れダンスとは?

横揺れダンスとは?

1-1. エビが跳ねるような不思議な動き

横揺れダンスとは、体を左右に揺らしながらジャンプする、一見するとエビが跳ねているような動きが特徴のダンスです。足を軽く屈伸しながら、リズムに合わせて肩や腕を振り、左右に揺れるその様子は、独特で目を引きます。
一部では「バカっぽい」「キモい」といった否定的な声も聞かれますが、それすらも話題性となって拡散し、若年層の間で人気を集めています。

実際にこのダンスを見た親世代からは、「家の中で跳ねてうるさい」「見てるとイラッとする」との苦言も上がっているようです。けれども、それこそがこのダンスの中毒性と、SNS映えする要素なのかもしれません。

1-2. SNSで拡散した理由とその特徴

横揺れダンスがSNSで一気に拡散した背景には、いくつかの明確な理由があります。まず第一に、ダンスの動きが非常にシンプルで、誰でもすぐに真似できること。これはTikTokなどのショート動画プラットフォームとの相性が抜群です。

さらに、複数人で踊るとよりインパクトが増し、見る者の視線を惹きつけます。制服姿の学生たちや私服の若者が、クラブのような音楽に合わせて一斉に横揺れする映像は、拡散力も高く、フォロワーを増やす手段としても機能しました。

また、周囲の迷惑を顧みず公共の場で踊るような動画が話題となり、肯定的・否定的を問わず「バズり」の一因になっています。皮肉にも、その「迷惑感」が注目を集める材料になっている点も、現代的な拡散の構造と言えるでしょう。

1-3. 「ヤリラフィー」との関係とは?空耳文化の影響

横揺れダンスの広がりには、「ヤリラフィー」というワードの存在も大きく関わっています。この言葉は、ノルウェー語の「JEG VIL AT VI(私たちに〜してほしい)」というフレーズが、空耳で「ヤリラフィー」と聞こえることから生まれました。

このユニークな空耳が、若者の間でネタ化され、「ヤリラ」や「ヤリラフィー」というあだ名が浸透。やがてその言葉と共に踊られていた横揺れの動きが、TikTokなどで「横揺れダンス」として定着していったのです。

「空耳文化」は日本でも古くから親しまれていますが、海外の曲の空耳から新たなサブカルチャーが生まれた例として、非常に象徴的な現象と言えるでしょう。

2. 横揺れダンスの発祥は誰?どこから始まったのか

横揺れダンスの発祥は誰?どこから始まったのか

2-1. 元祖はVine時代の“不良少年たち”?

横揺れダンスのルーツは、2010年代半ばに存在していた動画共有サービス「Vine」にまでさかのぼります。当時、ダメージジーンズを履いた若者たちが、クラブミュージックに合わせて横揺れするダンス動画を投稿していたのが始まりとされています。

この頃のダンスは、いわゆる「DQN系」や「ヤカラ系」と呼ばれるファッションや振る舞いをした若者たちの間で流行していたもので、当初はごく限られたコミュニティで盛り上がっていました。

しかし、Vineのサービス終了後もそのスタイルは生き残り、数年の時を経て、ある一人のTikTokerの投稿によって再び脚光を浴びることになります。

2-2. TikToker「グリ長」が名付けて拡散、火付け役に

現在の横揺れダンスブームの火付け役となったのが、TikTokerの「グリ長」さんです。彼は2020年代に入ってからTikTok上で自身の横揺れダンス動画を投稿し、瞬く間にバズらせました。

グリ長さんは28歳で、自身もスキニージーンズに身を包み、ノルウェー産のクラブ音楽をBGMに、まさに「エビのように」跳ねながら踊るその姿が話題を呼びました。

彼の動画はあっという間にフォロワーを獲得し、フォロワー数43万人を超える人気ダンサーや、芸人のかまいたち、スーツアクターのほしら(51歳)といった著名人も真似するようになりました。グリ長さんの存在が、このダンスの“公式感”を高める一因となったのです。

2-3. TikTokでの投稿がバズった背景とは

TikTokで横揺れダンスが急速に拡散された背景には、短尺でキャッチーな動画文化と、フォロワーを獲得しやすい「真似されやすさ」があります。

特に、投稿された動画の多くが「制服姿で廊下で踊る」など、日常の中で非日常を演出するスタイルをとっており、そのギャップが面白さを生んでいます。

さらに、「なんでそんなダンス流行ってるの?」と感じさせる“ズレ感”が話題になりやすく、見た人の中で「自分もやってみよう」「ネタにしよう」という気持ちを生むことで、バズを連鎖的に生み出しました。

3. 使用された曲は何?流行の裏にあるクラブ音楽

使用された曲は何?流行の裏にあるクラブ音楽

3-1. ノルウェーのプロデューサー楽曲『CHERNOBYL 2017』とは

横揺れダンスのBGMとして最も知られているのが、ノルウェーの音楽プロデューサーによって制作された『CHERNOBYL 2017』という楽曲です。

この曲は、重低音が効いたクラブ系のエレクトロミュージックで、テンポも速く、自然と身体が動いてしまうようなビートが特徴です。

ノルウェー発という意外性もあり、日本では逆に「ダサかっこいい」「海外っぽいけど謎」など、独特の評価を受けていることもブームを後押ししているようです。

3-2. 歌詞「JEG VIL AT VI」が「ヤリラフィー」に?

『CHERNOBYL 2017』の中で繰り返されるフレーズ「JEG VIL AT VI(イェグ・ヴィル・アット・ヴィ)」は、本来ノルウェー語で「私たちに〜してほしい」といった意味を持っています。

しかし、日本のリスナーの耳にはこれが「ヤリラフィー」と聞こえるため、自然とダンスの愛称にもなっていきました。

このような空耳をきっかけに流行が生まれるのは、音楽と映像文化が密接に結びついた現代ならではの現象であり、若者文化に強く浸透する要因となっています。

3-3. 音楽とダンスが拡散したSNS時代の相乗効果

『CHERNOBYL 2017』のクセになるサウンドと、横揺れダンスの不思議な動きの組み合わせは、TikTokのアルゴリズムとも非常に相性が良いものでした。

一度視聴すると記憶に残りやすく、「また見たい」「今度は自分もやってみよう」といった気持ちを引き出す設計がなされているようです。

SNS時代においては、視覚と聴覚の両方を刺激できるコンテンツが最も拡散されやすく、横揺れダンスと『CHERNOBYL 2017』の組み合わせは、その代表例と言えるでしょう。

4. 横揺れダンスを踊った有名人・インフルエンサーたち

横揺れダンスを踊った有名人・インフルエンサーたち

4-1. ダンサー・YouTuber・芸人かまいたちも参戦

横揺れダンスが一気に注目を集めた背景には、著名人たちの参加も大きく影響しています。TikTokを中心に人気を集めたこのダンスには、YouTubeで数十万人の登録者を誇るプロダンサーも反応し、自ら動画を投稿するなどしてムーブメントを加速させました。

また、お笑いコンビ「かまいたち」もその流れに乗り、独自のアレンジを加えた横揺れダンスを披露。彼らのようにテレビでも活躍する有名人がSNS上でこのダンスを取り入れることで、ファン層を中心に一気に認知が拡大し、フォロワーたちが真似する流れが生まれました。

芸能人の発信力がダンスの広がりに拍車をかけた典型的な例と言えます。

4-2. スーツアクター・ほしら(51歳)も動画に登場

さらに、注目すべきはスーツアクターの「ほしら」さん(51歳)がこのダンスに挑戦している点です。アクションのプロである彼が軽快に横揺れをする姿は、幅広い年代の人々に意外性を与え、大きな反響を呼びました。

年齢や職業にとらわれずに踊られるこのダンスは、単なる若者文化を超えた広がりを見せつつあります。ほしらさんのようなベテラン俳優が踊ることで、「誰でも楽しめるダンス」としての認識がより強まったといえるでしょう。

年齢層の異なるユーザーからも「親しみやすい」「面白い」と受け入れられやすい要因のひとつです。

4-3. SNSによる「真似したくなる流行」の構造とは

横揺れダンスがここまで流行した背景には、「誰でも真似できる」「投稿しやすい」というSNSならではの特徴があります。特にTikTokでは、既存の楽曲や振付けに乗せて自分なりのスタイルを追加できる文化が根付いており、横揺れダンスのシンプルな動きはその文化と非常にマッチしていました。

また、有名人が踊る姿を見て「自分もやってみたい」と感じる心理は、フォロワーの投稿意欲を高める大きな要因になります。この「真似→投稿→拡散」のループが自然と形成されることで、横揺れダンスは短期間で全国に広がっていったのです。

このように、発信力のあるインフルエンサーとユーザー参加型のSNS構造が、流行の波を一気に押し上げるエンジンとなりました。

5. なぜ横揺れダンスは流行したのか?

なぜ横揺れダンスは流行したのか?

5-1. 小中学生にまで広がった理由とは

横揺れダンスが小中学生の間で爆発的に広がった理由は、その手軽さと目立ちやすさにあります。動き自体は難しくなく、誰でもすぐに覚えられるため、遊び感覚で友達と踊ることができます。

さらに、動画に撮ってSNSにアップすることで、同世代の中で「流行に乗っている」と見られやすく、承認欲求を満たす行動にもつながります。

教室や廊下、放課後の公園など、ちょっとした空間でも簡単にできる点も、子どもたちの間で流行した大きな要因です。「踊ってみた」動画が多く投稿され、アルゴリズムにより拡散されることで、流行が止まらない状態になっています。

5-2. 学校・家庭での実例と親たちの困惑の声

横揺れダンスの流行は家庭や学校にも影響を及ぼしています。ある中学3年生の母親は、「息子が廊下で踊って、振り上げた手が女子生徒の顔に当たってしまった」と学校から連絡を受けたと話しています。

また、小学生の母親からは「家の中でも突然跳ね始めて、見てるだけでイラッとする」といった声も聞かれます。親としては、ブームそのものよりも、マナーや安全面の懸念が大きいようです。

しかし、そのような否定的な意見すらも、子どもたちの間では「逆に面白い」と捉えられ、反抗期の心理とも重なってさらに熱中するケースもあるようです。

5-3. 「ダサくてキモい」と言われながらも流行る逆説的な心理

面白いことに、横揺れダンスは「ダサい」「キモい」といったネガティブな評価がある一方で、そこがむしろ人気の理由になっているという逆説的な現象が見られます。

若者の間では、あえて“ダサい”ことを楽しむ「ネタ文化」が浸透しており、横揺れダンスはまさにその象徴ともいえる存在です。バカっぽさや違和感が「ウケる」「シュールで面白い」とされ、真面目にやることが逆に笑いを誘うスタイルとして受け入れられています。

こうした「わかる人だけが楽しめる」カルチャーが、SNS世代の心に刺さったことで、否定的な評価すらも流行の燃料となり、さらなる拡散を生んでいるのです。

6. まとめ:横揺れダンスは一過性のブームか?文化として残るのか

まとめ:横揺れダンスは一過性のブームか?文化として残るのか

6-1. 流行のサイクルとSNSの力

SNSによる流行は非常に速く、ある日突然バズったコンテンツが、数週間後には見向きもされなくなるということも少なくありません。横揺れダンスもそのような「一過性のブーム」の一つと見られがちですが、独自のコミュニティが形成されつつある点が特徴的です。

特にTikTokでは、横揺れダンスがテンプレートのように使われ、多くのユーザーがそれを活用して独自の演出を加えるなど、応用される形で生き続けています。流行の波が落ち着いたとしても、一定の認知は残る可能性が高いでしょう。

6-2. 今後のダンス文化と若者コミュニティへの影響

横揺れダンスは、若者たちがSNSを通じて自発的に文化を作り上げる力を象徴しています。これまでのダンスブームと異なり、特定のアーティストが火付け役ではなく、一般ユーザーの投稿が起点となった点もユニークです。

今後も同様に、「真似しやすい」「ネタになる」「拡散されやすい」といった条件を満たすダンスが次々と生まれていく可能性があります。

また、大人たちが「やめてほしい」と言えば言うほど、それが反発心を生み、逆に流行が加速するという“若者心理”にも注意が必要です。横揺れダンスのような現象は、今後も形を変えて私たちの生活の中に登場し続けるかもしれません。

 

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